沖縄高校野球情報局

沖縄で高校野球の速報等をやっている人です。

第103回全国高等学校野球選手権沖縄大会 見どころ

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みなさんこんばんは。

沖縄高校野球情報局です。

 

沖縄県に緊急事態宣言が発令されたことやそれに伴う県立学校の休校の影響(一部の学校を除く)で当初の開幕予定日が2度延期となり、その影響で日程が例年以上に過密となる。そんな中でも決勝戦の日程を変更しなかったのは緊急事態宣言が解除になった時を想定して、新チームの準備期間を少しでも長くとりたいからなのではないかと考えている。

 

前置きはこれくらいにして本題に入っていこう。

 

今年の沖縄は春季九州大会優勝の具志川商と春季九州大会ベスト4の興南が一歩リードし、私立3校(沖縄尚学KBC未来沖縄・日本ウェルネス沖縄)と美里工を筆頭に春季九州大会上位2校の後を追う構図になると予想しているが、それ以外のチームも侮れないチームが揃う。

 

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まず春の九州王者で第1シードの具志川商はエース新川俊介を中心に主将の粟國陸斗、秋エースナンバーを背負った伊波勢加、センバツ後急成長を遂げた田崎陽誠、山田極登と投手層に厚みを増し、打線も新川や伊波を中心にどこからでも点が取れる強力打線が持ち味のチームだ。慢心さえなければ、春夏連続での甲子園出場も現実味を帯びてくる。

 

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春の県大会王者の第2シード興南は最速148キロ左腕の山城京平が復活し、春季県大会で優勝に貢献した右の大山北斗、生盛亜勇太と速球派が揃う。3年ぶりの夏の甲子園出場の鍵は打線の勝負所での決定力と、守備力となりそう。

 

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春の県大会準優勝の第3シード沖縄尚学は秋は故障で登板がなかった當山渚が復活し、仲宗根皐を中心に打撃がいい選手が多く揃っている。しかしながら残塁が多かったため、いかにそれを減らせるかが大きな鍵となりそう。

 

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春の県大会3位の第4シード美里工は平良月が急成長し、夏のシード権獲得に貢献した。打撃力と機動力もあり、台風の目となりそう。

 

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ノーシード勢では昨年の夏季大会準優勝のKBC未来沖縄と夏季大会ベスト4の日本ウェルネス沖縄がシード勢を追う1番手となるか。KBC未来沖縄はエース松竹嬉竜と2年生長身右腕大城元を中心とした投手層の厚みと打撃力の高さが持ち味だ。夏の甲子園の代表を掴むには、春季県大会1試合平均失策が3の守備力の向上が必須となるか。

日本ウェルネス沖縄は東恩納音と渡慶次憲一郎の2人が投手陣を引っ張っていく。野手陣も守備力が高い平良一葵や打撃力が高い川平真也や宮城沙己哉などタレント揃いのチームだ。春は初戦敗退に終わったものの5月に行われた中部地区大会では優勝しており、シード校にとっては驚異の存在となりそう。

このほかには秋ベスト4の与勝や左腕のリレーで春ベスト4に勝ち上がった沖縄工、昨年の夏季大会優勝の八重山、好投手がいる宮古豊見城秋季大会優勝の沖縄尚学に善戦した知念、春季大会優勝の興南に善戦した首里具志川、商業大会優勝の中部商、潜在能力の高い選手が揃う北谷前原コザなどが注目のチームとなりそう。

 

冒頭で触れた通り、県立学校の休校によって部活動の休止を余儀なくされた。そのため、コンディションの維持が昨年以上に難しくなると考える。また、順延の影響によって日程が例年よりも過密になるため、投手運用も重要になってくるのではないかと思う。県外では新型コロナウイルスの感染者が複数確認されたことで出場辞退したチームが続出した。沖縄ではこれまで組み合わせ決定後に新型コロナウイルス関連で辞退したチームは存在しないものの、今後沖縄でもそういった事象が起きないとは言い切れない。万全な対策を講じていても感染する可能性はあるが、突然の幕切れにならないよう不要不急の外出は控えるなど、各々でも万全なコロナ対策に取り組んでいくことに越したことはないと思う。まずは、無事に大会が開幕し、決勝戦まで行われることを願うばかりである。